研究助成プログラム

助成研究テーマ

『平成25年度タカタ財団特定研究助成』テーマ

公益財団法人タカタ財団の『平成25年度タカタ財団特定助成研究』について、下記の助成研究を決定いたしました。

研究テーマ名

効果の高いチャイルドシート着用コンテンツ「本当にこどもを愛するなら」の作成・効果評価・社会周知

研究代表者

産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター 主任研究員 北村 光司

研究の概要

チャイルドシートによる衝撃吸収性能は、実験やシミュレーション技術によって科学的に証明され、自動車事故の統計データからも死亡重症率の低下がその有効性を証明している。しかし、我が国のチャイルドシート使用率は、2012年度に58.8%とやっと約6割に達したところで、子どもの年齢が上がるとともに使用率が低下する傾向は依然と続いており、5歳児の場合37.2%と低い使用率である。

保護者がチャイルドシートを使用しない理由は、“子どもが嫌がる”、“チャイルドシートを付けるのに手間がかかる”、“移動距離が短いから事故に遭わないと思う”、といった意見が挙がっている。チャイルドシート着用の教育は交通事故の怖さを伝え、チャイルドシート使用に対するバリヤを越えさせる必要があるが、未だ効果的な教育方法は確立されていない。

本研究では、データに基づく教育コンテンツの開発、コンテンツの効果検証とその普及までを実施する。

具体的には、子どもを持つ保護者を対象とするWeb調査及び交通事故による後遺症の実態調査と子どもの行動観察を実施し、保護者の意識変化を可能とする教育プログラムを開発・検証する。

子どもの行動観察では、子どもがチャイルドシートを嫌がる状況、チャイルドシートに慣れるまでの時間などを分析し、保護者の精神的負担を軽減する教育コンテンツに応用する。

開発したコンテンツは、子どもの健康に関連する学会やメディア等を通じて社会に普及させ、チャイルドシート着用に対する社会的規範(social norms)の変化の一翼を担う。
初年度は

  1. 行動・意識の実態調査(調査内容の作成、Web調査の実施、調査結果解析)
  2. 子どもの行動観察(被験者募集、観察、実験結果の解析)
  3. 保護者教育コンテンツの開発

を実施する。

2年目は教育コンテンツの開発継続、コンテンツの効果検証・修正、プログラムの普及を行う予定である。

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